Q.絵具が毒って本当?


…まぁ、もともと食品ではありませんから、体にいいはずはありません。


絵具の中にはカドニウム系、コバルト系など、毒性を持っているものがあります。

また、マッド水彩で紹介する、デキストリンがバインダーとして使われている絵具も、劣化を少しでも防ぐために殺菌性フェノールという薬品が使われている場合があります。

よく手で絵を描く画家さんもいらっしゃいますが、手で書くのはアート技法としてはアリです。しかし、そのあと必ず良く手を洗って下さい。

絵具をといた色水をお茶とすり替えて友達に飲ませても駄目です。



話が難しくなりますが…

有害な絵具とは有機合成物、無機合成物という種類の絵具です。

顔料には自然物(天然のもの)か、合成物(人工のもの)か
あるいは有機物か無機物かという分類があります。

この場合、有機合成物とは化学製品、無機合成物とはカドニウムなどの鉱物が原料になっています。

下記は、私の使っているホルベインの透明水彩で良く出てくる色です。

カドニウム化合物
→イエローから深いオレンジまで。
 毒性が強いですが、色持ちが良いです。
 カドニウムイエロー、カドニウムオレンジなど。

コバルト化合物
→鮮やかな寒色系の色です。ブルーやパープルなど。
 コバルトブルーなど。

硫黄化合物
→ウルトラマリンブルーの原料です。

亜鉛、チタン
→チタニウムホワイトなどに使われます。
チャイニーズホワイトよりも白の明るみが強いので、私も良く使います。




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